名鉄7000系「パノラマカー」 [鉄道]
【実車】日本の鉄道史に永遠に語り継がれる名車パノラマカー。最前部をガラス張りの客室とし、運転席を2階に上げて「前面展望」を乗客に開放。その発想は先に登場したイタリア国鉄ETR300「セッテベロ」に範を取ったという。1961年に登場したちまち大人気となり、1962年ブルーリボン賞。当初前面の行き先案内板はなく、「phenix」と刻まれたプレートを付け、ただ、豊橋-岐阜間を往復運転した。これは「専用車であるから表示は要らぬ」という誇り高き運用であった。メカ的には先に登場した5500系と共通で併結も出来、パノラマカーの予備車が足りない時など連結運転が見られた。接客設備は当時名鉄標準の2扉配置で転換クロスシートが並ぶ。このあたり同年配である東武1720系や近鉄10100系に比して少し「一般寄り」であったかも知れぬ。さておきその後は名鉄の政策に振り回されながらも116両が製作され、文字通り名鉄の「顔」として愛知岐阜の地を馳せた。その存在が名鉄という会社をどれだけ浸透させたか功績は計り知れない。中部国際空港開港を見届け、2009年、全車が鉄路を去った。華やかな時代、そして最晩年の常滑ダラ(※)にも乗ったが、「パノラマ室以外」は特に印象ないんだよな。特急車としては庶民的な内装だし、乗り心地も住友ミンデンで他と違うわけじゃないしね(しかも東武8000に良く乗っていた)。ただ、最高速でぶっ飛ばしてる状態ではパノラマスーパーほどローリングしないわ。※ダラ:各駅停車運用を意味するヲタ語。ダラダラ走るから。引退近くの頃は太田川-常滑間を30分間隔で走っている各駅停車によく使われていた。
【模型】模型はトミックス。同車は1982年に最初に模型化され、土日鉄道にも在籍したが、ハイグレード仕様での再発に合わせて買い換え。幅の狭い名鉄車はガニマタ規格の日本型Nゲージだとプロポーションの確保に不利なのだが、台車モールドを薄くするなど可能な範囲で頑張っている。ただし顔つき連結器の位置はいただけない。
【運用】名鉄モードで永遠の主役。行き先表示はサードパーティーの鉄板+シール仕様に変えてある。
2021-10-24 21:58
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