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一等寝台車マロネ40形式

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【実車】戦後進駐軍の要求で「作る・やっぱりやめた」を繰り返しつつどうにか1948年に登場した一等寝台車。戦前に作られた「一等寝台車」は個室で冷房付きという文字通り最高級仕様であったが、本形式は個室(2名用×4室)とカーテン(西陣織!)仕切りのみのプルマン式2段寝台(ベッドが線路と平行)×8区画で構成され、フル個室、ではない。当代最新の蛍光灯照明と冷房装置を備える。なお、冷房装置は屋根にフタがあってそこから出し入れする。これは冬場は取り出してメンテナンスするのと、応じて列車重量を少しでも軽くしようという試みに基づく。
一等車であるから連結された列車は限られ、当初進駐軍専用列車、後に「銀河」となる東京-神戸間急行、寝台特急「あさかぜ」など。1955年に「一等寝台車」が廃止され(2等と統合)、マロネ形式に変更、更にブルートレイン20系の登場で「ロネ利用客」がブルトレへ移行したこと、更に東海道新幹線が開業すると「戦後すぐの古い客車」として陳腐化扱いされ、急速に淘汰が進行、1974年までに廃車されたり事業用車に改造されたりして役目を終えた。マイネ40に復古された車両が碓氷鉄道文化村に保存されている。ちなみに、寝台の仕切り板の製造をヤマハがピアノ技術を転用する形で協力している。

【模型】模型はマイクロエース。いや星晃設計の誇り高き一等寝台車てめーが作るんじゃねーよというのが正直だがどこも出してくれないのでどうにもしょうがない。極めて高額なことで知られた同社「彗星」セットの中古流れを拾った。ガラス表現が分厚くてX字状のゆがみが出ているとか、台車は縦方向のストロークが足りないとか、そもそも左右に首振ると引っかかるジャンとか、売り物じゃねーだろ的な部分があるがまぁ。

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編成組むと良い雰囲気を出す。茶色いのが当車。

【運用】その「彗星」はそののち「銀河」として運用されており、土日鉄道でも「銀河」として運転。また、ぶっかいた1両は20系化前の「あさかぜ」としても動かす。


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