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215系 [鉄道]

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【実車】「通勤ラッシュで座れない?じゃぁイスを増やせばいいじゃない」……ほぼ、そんなノリで作られたオール2階建て車両。構造・電気システムとも211系の2階建て車両がベースで1992年登場。界磁添加励磁制御・最高速度120キロ。ただし運転最高速度は100キロ。2階建て車は床下機器のスペースを客室にするため、必要な機器類は逆に両端のクモハ215の階下を潰してそこに押し込んでいる。1992年グッドデザイン賞。朝夕の有料定員制通勤ライナーと日中の東京口「快速アクティー」に使われたが、東海道本線はそもそも、2扉のモハ80や153系で客が捌ききれなくなり、3扉の111・113系が作られた、という経緯があって、そこへ先祖返りした2扉、しかも座席が増やされた車両が持ち込まれたら何が起こるかって話ですよ。幾ら停車駅の少ない快速運転でも1階と2階と客が合流しながら降りて、ホームの客が乗って……時間が掛かってダイヤ通りに走れないわけですね。しかも別掲E231233は出足が速くて最高速度も高いので、100キロ止まりの本系列では遅れの挽回もままならない。

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休日に山梨へ行く観光快速「ビューやまなし」などにも使われたが、次第に継子になって日中は車庫でヒルネすることが多くなり、2021年3月、全車廃車解体された。その「アクティー」時代に何度か乗ったし「ビューやまなし」も千葉住みの頃に八王子の実家に行くために(つまり山梨県へ入らない!)乗ったが、所詮211系の派生だしまぁカネ出してまで乗るもんじゃないわな。座席はおフランスの製品だがケツが固いからどうもこうもねーわ。ロザは211系と一緒。

【模型】模型はトミックス。実車引退後満を持して登場という感じ。それ以前からマイクロエースの製品もあったのだが、トミックスから予告されるやネットオークションにワラワラ出てきたのは笑った。まぁ出来映えは水準。床下機器は基本的にないので破綻しづらい系列といえる。某、量販店によると、予約販売数量は過去最高だったとか。動力装置は実車同様クモハ215に押し込み。実態として「機関車による推進運転」に近いが、この製品は非動力車に通電兼務のウェイトは付けておらず、プリント基板が入れてある。軽量化を図ったのだろう。軽いと集電性能が低下し、脱線もしやすくなるのだが、現状、問題は起きてない。

【運用】平成後半・東海道東京口のマスコット。



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