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智頭急行HOT7000系【スーパーはくと】 [鉄道]

HOT7000.jpg

【実車】何本かある陽陰連絡ルートのうち、明治期に構想された姫路-鳥取間ルートを端緒とする「国鉄智頭線」が第3セクター「智頭急行」にて具体化したもの。1966年着工し、80年いったん中断、87年再開し、最高速度130キロで陽陰連絡ほぼ一点突破で1994年に開業した。この「高速陽陰」連絡という狙いは見事に当たり、本系列で運転される大阪・京都直通「スーパーはくと」、岡山からJRキハ187系で運転される「スーパーいなば」とも盛況である。さて本系列HOT7000系は開業と同時に投入・運転開始された高速特急気動車で、先に登場し、同様に山岳区間を高速大出力で駆け抜けるJR四国2000系気動車に範をとり、エンジンは出力355psのコマツ製SA6D125Hを2台(1両当たり710PS)、同様な振り子システムを装備し最高速度は130キロである。出張で乗ったがダラダラしていた因美線内から一転、智頭急行線内に入るや因幡の白ウサギ……白兎どころか「豹変」し、車体をビリビリ言わせながら直結段でガンガン勾配を上って行く力強さはネタで乗ってみる価値がある。ただ、チトうるさいのと、特にトンネル内で少々排ガスくさいのが玉に瑕か。山陽本線を大阪まで走るわけだが、平坦線では大馬力を持て余し気味のようでそんなに長時間力行せず惰行に移る。原動機の雄叫びを聞くなら智頭線内がおすすめ。2024年をめどに後継置き換えが発表されている。なお、形式の「HOT」は熱いホットと兵庫・岡山・鳥取の頭文字を引っかけたダブルミーニング。

【模型】模型はKATO。2021年末発売の現下最新仕様。同社迷惑機構お得意振り子システムの効きは甘めで集電安定性としてはむしろ好印象。軽やかでなめらかに疾走する。も少しうるさくてもいいのよ。実物のハーフミラー構造を再現して「暗いところで室内灯を点ける」と、ようやく車内が見える。ツインエンジンでギッシリ詰まった床下の表現が密々でよろしい。

【運用】「大阪から西へ向かう」特急車として貴重。大阪モード運転バリエーション拡大に大いに寄与して大歓迎の入線。


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