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電気機関車EF81形式 [鉄道]

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(標準型・トミックス)

【実車】日本の商用交流の周波数は東日本50Hz、西日本60Hzに別れているが、これは鉄道の交流電化にも影響を及ぼし、それぞれ専用の交流車を作り、融通が利かない状態であった。その後も異なる周波数での電化が進み、日本海縦貫線(北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線:関西~新潟~青森)は交流50/60Hz/直流の全ての電化方式を用いることとなり、これに対応した電気車の開発に迫られた。こうして1968年、海沿いを走ることへの塩害対策、北陸トンネルの連続勾配、冬の日本海側=耐寒耐雪の設備を盛り込んで落成したのが本形式である。定格出力直流2550kW・交流2370kW、最高速度110km/h。ちなみに「50Hzと60Hzで何が違うのか」という話だが、一般に同じ電力を食うなら50Hzの方が電流が増え、60Hzの方が変圧器の内部損失(ヒステリシス損という。説明しない)が多くなる。逆に言うと両方に対応するのはデカくなってコストが掛かる、程度で、専用の構成を取るほどでもない。本機も別にトランスや交流→直流変換を行うダイオードブリッジで、50と60で扱いや性能が異なるような記述は無い(日立評論1969年8月号)。こうして「万能機」として生まれた本機は以降、日本海縦貫線を中心に、交流直流の接続部を持つ常磐・東北・ステンレスのボディを輝かせて関門海峡などにあまねく投入され、旅客貨物の牽引に活躍した。JR貨物が平成になって以後追加で生産している。武蔵野線で色々引っ張る姿から、大阪でコンテナぶら下げてすっ飛んで行く姿、ギンギラギンの関門用など、方々で見ている。敦賀の奴は庇つけててゴツくてよろしい。

【模型】模型はKATO・トミックス。NゲージのEF81はトミックスが昭和50年代から生産していて、標準のローズピンクと銀色の300番台関門用が長く定番商品だったが、実物が「北斗星」「トワイライトエクスプレス」を牽くようになるとリニューアルされてバリエーション激増。土日鉄道には標準・400番(ピンクと色だが関門対応)・東北向けの赤2号・敦賀と在籍。貨物からブルトレまで牽いている。

【運用】必ず登場するのは武蔵野線モードと関西・北陸モード。400番台は「あさかぜ」牽引を担当し、他に「急行きたぐに」とか各種特急貨物など。


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