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寝台特急「あさかぜ」(24系寝台車) [鉄道]

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【実車】1956年11月の東海道本線全線電化完成と共に走り始めた寝台特急「あさかぜ」は、当初別掲のように既存の客車で組成されていたが、1958年、固定窓・フル空調の特急専用寝台車20系がデビュー。オリエント急行(を、はじめとするワゴンリ社製寝台車)に寄せた青い車体から「ブルートレイン」と呼ばれるようになり、人気列車になった。いわゆる「撮り鉄」が定着するムーブメントの一つがブルトレの撮影である。時を経て航空機に手軽に乗れるようになり、新幹線も充実すると「高くて遅い」寝台特急は中途半端となり、国鉄も新車やサービス改善で対抗したが、凋落が続いた。そこで1987年「あさかぜ」をターゲットに車両の改造も含めた抜本的なグレードアップを図ることになり、完成した車両はそれまでの白やステンレス切り抜きの銀色では無く、金色のストライプをまとって登場した。主な改造内容は食堂車のデラックス化、簡易個室車の連結、シャワー設備などである。

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しかし「のぞみ」が走るようになると「その日のうちに現地行ってビジネスホテル」か「その日のうちに帰る」が定着する一方、コスト重視の移動は高速バスが主体となり、寝台特急は完全に立ち位置を失った。令和の現在、クルーズトレイン以外の夜行列車は、東京からの移動手段にまだ制約の多い四国・出雲へ向かう「サンライズ」シリーズのみであり、「ブルトレ」は時代の彼方へ去った。自分が乗ったときは文字通り「寝るだけ」の存在。暑いほどの暖房、鼻を突く消毒剤の臭い、パリパリに糊の効いたリネン類。狭いベッドで他の客を気遣って着替え。淡々と夜道を走る。仮眠、レベルだった。

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【模型】NゲージのブルトレはKATOが初期の頃から20系を発売。70年代後半は折からのブルトレブームに乗って各社24系寝台車を用意。最大3社から発売され、例えばKATOの「トレインマーク変換装置」は実に有用なギミックであったと言えよう。その後現物が衰退すると21世紀になって大人向きアイテムとして再構築。新規金型・セット売りで往年の特定の編成を再現させる売り方である。土日鉄道ではトミックス製金帯「あさかぜ」と通常の銀帯客車による「銀河」を所持。いずれも80年代後半から21世紀初頭にかけてダラダラ集めたものだが、2021年のトミックス「あさかぜ」リニューアルに併せてこれをフルセット購入。一方銀帯仕様のカニ・ハネフ・シ・ロネを別途単品で調達、銀河を組み替えて「EF65-1000が牽く九州ブルトレ」を再現できるようにした。

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(オシ24「オリエント調」)

【運用】土日鉄道の「あさかぜ」は、東海道本線東京口をモチーフとする故にフラグシップトレインと位置づけており、一方で有効長が最大12連であることから、以下のオリジナル編成としている。
カニ・ハネフ・ロネ・ロネ・ハネ(カルテット)・ハネ(デュエット)・シ・ハネフ・ハネ・ハネ・ハネ・ハネフ
なお、金帯のリニューアルで余剰となったもののうち、銀帯より仕様が新しいものについては、内装を銀帯とスワップし、古いものを用途廃止にしている。


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