１１３系

【実車】東海道本線東京口のいわゆる「湘南電車」はモハ８０や１５３系などの２扉車で電車化されたが、年々激化するラッシュ輸送に対応できなくなってきたため、４０１系で採用された３扉セミクロスシートの１１１系が１９６２年にデビュー、翌年、主電動機をパワーアップしたMT54に改め、モハは１１２・１１３となり、東海道・山陽筋の決定版として大量生産が開始された。この系列の特徴は東京・大阪近郊を運用することからグリーン車が用意されていることで、当初回転クロス（リクライニングしない）シートのサロ１１１。追って成田空港開業時の外国人輸送を念頭に開発されたフルリクライニングのサロ１１３。簡易リクライニングのサロ１１０－１２００番台が製作され、さらに初期サロの置き換えと定員増を目した２１１系ベースの２階建てサロ１２４・１２５が用意された。このほかにサロ１５３の格下げ車サロ１１０ー０番台、サロ１５２の転用車サロ１１２、および系列間改造が存在した。東京口、横須賀線－総武快速ではグリーン車２両込みの１１連・１５連の長大編成で華々しく活躍したほか、房総半島・東京～下関間で４～１２連の姿で走り回った。令和になり東日本・東海には残存せず、西日本の車両も終焉間近である。通勤で使ったし千葉に住んで名古屋に住んだからロザ含めてよく乗ったわ。適当に固くて、適当に揺れて、剛にして鋼。

【模型】模型はトミックス４編成。KATO２編成。トミックス１１３系は同社勃興期の大ヒット作と言って良く、実物の汎用性もあって「とりあえず持っておいて無駄がない」ことからみんな持っていた。土日鉄道は「沿革」の通り１１３系のセットでスタートしており、名古屋←→東京で引っ越しを繰り返せば実物にも愛着が沸くというもので、グリーン２両の１１連を組んで堂々たる主力である。ディテールも初期製品はスカートがステンレス打ち抜きだったりしたが、TNカプラーで締まった顔を得ている。KATO製は２０００番台横須賀色（要は千葉仕様）と湘南色０－１０００番台が存在するが、トミックスから浮気したと言うよりその仕様はKATOしかないからというのが正解。サロを時代設定に合わせて組み替えるので総勢６０両を超す大軍団である。

【運用】東京口が基本モチーフなので時代設定に合わせて番台とサロを選んで並べる。その他名古屋周辺、大阪周辺など、４～１１連で登場。

（KATO2000番台スカ色……要は千葉仕様）

（トミックススカ色）

【改造】ＫＡＴＯ製の改造はない

ただし動力ユニットを買い足して動力車を２両にしてある。

トミックス①０番台

関西仕様・ハイグレード仕様の製品。関西仕様だが東京口の編成も組むためサロ１１０－１２００の台車を新集電化してＴＮカプラーに変更。クハの方向幕は「普通」のシールを無理矢理貼ってある。動力車はモータをM-13に換装、ゴムタイヤを３軸とし鉛板で加重。TcM'MTsTsM'MTcM'MTc

トミックス②１０００番台ー２０００番台混成

このページトップ写真の編成であるが、ここに、土日鉄道開闢時のモハ１１３と、その１年後に増備されたサロ１１２を含む。品番２３３１～の１０００番台をプロトタイプとする旧製品群と、２３８１～の２０００番台初期製品、その１回目のリニューアル製品で構成。サロ１１２は時代によりサロ１２４に差し替える。TcM'MTsTsM'MTM'MTc

・全車新集電＋台車マウントＴＮカプラーに換装
・サロ１１２は実物がTR58を履いているが、模型はTR62を流用していたため形態の似ているTR68に変更、集電板一式をどっかからパクって来て新集電化してある。

・モハ１１２動力車は品番２３３２で窓サッシ表現がすっきりした後期ロット。このため動力は車内目一杯だが窓枠下をカットしてフライホイール動力に置き換え、モータはM-13に換装してある。ゴムタイヤを３軸とし鉛板で加重。
・モハ１１３は台車がＴＲ６２の流用だったが、ＤＴ２１に換装。この際、ブレーキ表現が抵抗器モールドと干渉して首を振らないためモハ１０３用の床下に置き換え。

トミックス③２０００番台統一

全車新集電化・ＴＮカプラーに換装。２０１５年発売品。動力車をフライホイール付きに置き換え、モータはM-13に換装してある。ゴムタイヤを３軸とし鉛板で加重。TcM'MTsTsM'MTM'MTc

トミックス１５００番台

２０１７年製品。モータはM-13に換装してある。ゴムタイヤを３軸とし鉛板で加重。TcM'MTsTsM'MTM'MTc

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