SSブログ

ポリバケツ脱出作戦~マイクロエース421系馬子にも衣装~ [鉄道]

●冒頭の能書き

 土日鉄道ではバラエティを重視し、「同じ系列は複数持たない」ようにしている。とはいえ113系とかウジャウジャいないとそれっぽくない場合もあるわけで、それは番台や編成の違いでバラエティを持たせる。今般「九州・国鉄時代」の充実化に際し、この方針に従って中古のマイクロエース421/423系セットを取り寄せたところ、同社の出来の悪い製品でよく言われる「ポリバケツ」そのものだったのでちょいとおめかしすることにした。連休工作&マイクロエース製電車の整備。

1.ポリバケツぶりの確認

「ポリバケツ」と呼ばれるゆえんはマイクロエースの前身。有井製作所が副業でポリバケツを作っており、「同レベルの適当な作り」の意味である。

 cnfmqfyvmae8fm3.jpg

ハードオフの中古だが、値札シールが何枚も貼り重ねられていた。2000年9月の製品。前回動いたのはいつのことやら。

cnfo6suiaazl5p.jpg

cnfppbdvuaej1z2.jpg

cnfb67kumaeswgy.jpg

cnfcjtpvuai4vje.jpg

 ご尊顔、グロベン、標記。「衝突顔」と言われるぺったんこな顔。ちなみにガラスは窓枠からはみ出している。グロベンは「ものすごい」そして所属は書体がねぇ。なお、ボディマウントのTNは前のオーナーが付けたようだ。まぁマイクロ製は口周りがスッカスカなのでせめても…という気持ちは分かる。

外見は以上。後は動くかどうか。


つんつん。動かない。でもまぁ、これは動力シャフトの破損やギヤ欠けさえなければ何とかなる。

以上より、馬子に着せる衣装は以下の通り。

 cnfdxqausaeurxv.jpg

・モータ(M-5。ここでは0612を使用。0611でも良い。但し、メーカーに在庫があるとは限らない。ジャンク車両を中古で買って取り外す方が早いかも知れない)
・ベンチレータ(マイクロエースのモハ71を買ったことによってお役御免になった鉄コレモハ70用。念のためトミックスの正規品も用意)
・新集電台車DT21(実車の初期型はクハもDT21のモーターなし仕様・TR64なのでこれでよい)
・所属表記インレタ(くろま屋さん)
・交流検知アンテナ(トミックス)

なお、トミックスの部品が使えるのは、トミックスの構造をとても参考にしたらしい初期製品に限られるので注意。

2.動力装置の復旧

動かないと何も始まらないので、まずその辺。バラして、通電と駆動を確認。ギア欠けやシャフト折れさえなければ何とかなる。

CnjvWjSVIAAMo7S.jpg

CnjwSbsUAAATO2V.jpg

座席表現の裏側に銅板貼ってあってモータに通電、なのだが、ここが錆び錆び。これじゃ電気が通らねぇ。

CnjzIGjVUAA5TlY.jpg 

磨いてぴかぴかにする。

Cnj1VGIUkAAK_Ze.jpg

Cnj-gnWUkAE_uab.jpg

Cnj_MmiUAAA5Ro-.jpg

CnkDAITVUAEbFfT.jpg

台車はバラしてトミックスのクリーナー液で全部拭き、タミヤのミニ四駆用グリスを塗布。特にウォームギアの矢印部分忘れずに。

tw2.jpg

集電シューと車輪も金属磨きクロスやサンドペーパーで磨き出し。

CnkElrgUMAEEYRL.jpg

CnkF_SXVIAA-Cyg.jpg

CnkHbWFVMAAVppP.jpg

モータ交換。マイクロのモータ周りのパーツを外して全部トミックスモータに付け替え。再セット。ちなみにマイクロのモータ動けば問題ないっちゃない。ただ、自分のトミックスM-5モータは30年動いた実績があるので変えておけば安心。

 


ご覧の通り。これで安心して外見の方に手を付けられる。

3.中と外と下回り

ここの手順はまずバラし、通電関係を磨き、ベンチレータを交換し、ルームライトを仕込む。

Cno4NvkVUAEOhz3.jpg

台車のポン付け性はご覧の通り。 

Cno4UrrUsAABTd8.jpg

通電兼務のウェイトはサンドペーパーで磨き出し。ライトの接点も忘れずに。 

Cno4g4YVYAE9GSR.jpg 

グロベンは試みに右端を鉄コレのそれと変えてみた。製品デフォルトはニッパー等で挟んで引っ張ると外れる。はまっていた穴に鉄コレグロベンを押し込む。接着剤等で穴がふさがっている場合はピンバイスで舐めておく。 

 

Cno4o3XVMAE0sRN.jpg

ルームライトを仕込んで。

Cno4kj-VYAAaLnW.jpg 

ご覧の通り。

Cno4xEJUIAA3_Vu.jpg

Cno42o_UIAAJmBm.jpg

CnpWvFpVUAAz3oK.jpg 

アンテナはクハ411と比較の結果、プロトタイプにアンテナ準備工事がされているモノと判断、その部位にバイスでφ0.5の穴を開け、トミックスのアンテナを刺した。現物の初期クハが付けていた角形と違うが、まぁそこは雰囲気重視で。 

Cno5FoxUAAAE8ft.jpg

標記。今回は金属磨きを爪楊枝の先に付けてコシコシ。こつがいるので、真似される場合は貨車などで練習を。失敗しても責任は持たんよ。 

CnpWvKgVUAAd9yE.jpg

くろま屋さんのインレタ貼ってOK。なお、この部位は丸みを帯びていて、忠実に模型化されているとインレタ貼りづらいエリアなのだが、この人「腰折れ+平面」で処理されていて、その手抜きが逆に貼りやすい。なお、カプラーTNにしてあるが、これは動力車側との連結がアーノルトだと反っていてすぐ外れるため。前のオーナーはカプラのバネを抜いていた。その辺はTNなら一発で解決だ。

CnpWvHRUsAE0Y8X.jpg

動力もうちょい調整したいし、幌もまだ交換していないが、とりあえず営業運転に供せる水準と判断したのでこの辺で。

ちなみにそんなわけで、このセットをお持ちで、「8両運転」に難儀されてる方は、台車をトミックス新集電DT21に変えてしまうことおすすめ。色々解決する。

以上連休の小手先。 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

●当社の概要
●沿革
●路線案内
●在籍車輛紹介
●掲示板
●YouTube